観光地が営業再開 準備は整ったのか

観光地が営業再開 準備は整ったのか。

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発信時間:2020-03-14 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

商品の研究開発、方針の見直し、自身の回復力の強化

 

 営業再開から1週間あまりが経ち、雲岡石窟と皇城相府の観光客は低水準を維持している。皇城相府文化観光公司ネット宣伝部責任者の張暉さんは、第1四半期の損失額は3000万元を超える見通しだと話す。それでも、彼らは「自己救済」を積極的に展開し、公式アカウントでVR技術を利用して景勝地の全体を紹介し、観光客にオンライン体験を提供している。張暉さんは、「観光客をファンにし、リピート客と二次マーケティングを増やしたい」と話す。

 

 これは多くの景勝地が試みていることである。1月25日に景勝地が営業停止になってから、余嵐さんは自宅で過ごしていたが暇をもてあましていたわけではない。彼女は積極的に勉強し、同業者と経験を交流し、自分を高めていた。営業再開後、彼女は勤務を志願した。余嵐さんは、「普段は仕事が忙しく、落ち着いて勉強する暇がない。今回は自分の文化観光クリエイティブの面の新しい知識をのばす良いチャンスになった」と述べた。

 

 実は春節前、天柱山は新春のマーケティング計画を設定していたが、突然の営業停止により方針を見直すことになった。安徽天柱山観光発展有限公司の汪全海会長は、「以前から、天柱山は地域的観光であり、どのように幅を広げ、全国的な観光に発展させるかを1カ月間考えていた」と話す。

 

 2月、天柱山は「入場料10元チャリティ販売」イベントを実施し、わずか10日で52万枚を販売し、売上金528万元超を全て感染症の第一線で戦う医療関係者の子女の支援に寄付した。「感染症流行により入場者数は落ち込んだが、オンラインチャリティ販売は人気を集めた」と、汪全海さんは感動、安堵している。ビッグデータ分析によると、今回のチャリティ入場券を購入した観光客のうち、景勝地から300キロ以上離れている人は78%、300~500キロは17%を占め、500キロ以上はわずか5%程度だった。汪全海さんは、このようなデータは景勝地の今後の発展方針の参考になり、主な観光客は景勝地周辺3000キロ以内で、300~500キロ範囲は安定しながら増加し、500キロ以上は今後力を入れる部分だとわかったと話す。

 

 景勝地が「自己救済」に取り組む中、各地の政府も文化観光企業の難関突破を支援する方法を考えている。山西省は電気・水道・ガス・通信の固定費引き下げ、商品供給の合理化、宣伝強化、文化観光・健康保養などの特徴的ルートの開発支援などを通し、三晋観光市場を再び活性化しようと取り組んでいる。山西省文化観光庁の陳少卿副庁長によると、これは山西省の文化観光産業の実情に合わせて打ち出したもので、文化観光企業の持続的な感染抑制を支援すると同時に、影響を緩和し、回復力を高めることを目的としている。

 

向上・改善し内部を鍛え、より大きな発展余地を探る

 

 今年の特殊な時期、オンライン遊覧は意外にも雲岡石窟の観光の主力となった。

 

 曇曜広場は広々とし清潔で、高さの違う洞窟が遠くから迫り、様々な形をした彫像をよく観察できる。観賞者は独特な角度から移動しながら風景を変えることができ、雲岡石窟が目の前に広がっているようである。また、自分の好きなように洞窟の上部と周辺の石像を間近で観察し、石刻アートの魅力を360度から楽しみ、専門的な解説を聞くこともできる。これらを全て、携帯電話やパソコンで行える。

 

 雲岡石窟のデジタル化作業の着手は早かった。雲岡石窟研究院デジタル化研究室の寧波主任によると、多くの人に雲岡を見てもらい知ってもらうため、同研究室は故宮博物院と敦煌研究院に7回視察に行きデータ収集、彩色管理、インターネット応用などを学び、自身のデジタル化モデリングチームを設立し、「オンライン雲岡」を実現させた。

 

 雲岡石窟3Dプリントにおいて技術輸出を実現した現在、オンラインの「雲岡」はモデリング後に「基本操作」を実現できる。「実際の売上高増加は現時点でないが、文物の意義は感化と伝承にある」と盧継文さんは話す。

 

 天柱山も視野を広げ、景勝地のグレードアップを模索した。ここ数日、汪全海さんは同僚とともに「天柱クラウド観光」について話し合っている。汪全海さんは、「オンライン観光、オンライン案内、観光の達人による中継などを通し、多くの観光客に天柱山の風景を見てもらえる。これは観光体験と楽しみの幅を広げ、多くの人に臨場感を与えるためでもある。営業再開に伴い、スマート景勝地の建設も再開した。近く、スマート観光がここで実現し、観光客がどこから来たか、どの乗り物で来たか、何日滞在したか、何に消費したかなどをビッグデータで一目瞭然になる。また、スマート駐車、入場券予約、景勝地防護など多くの機能を備える」と述べた。

 

 汪全海さんは、「ハード面にしてもソフト面にしても、管理水準とサービスの質を高めるためにこの特殊な期間を利用して更新・改善している。内部を鍛え、事前に準備し、より良い状態で観光客を迎える。感染症の終息後、景勝地観光の春の花が目の前で見られると信じている」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月14日

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