ニューヨークのクオモ知事は29日の記者会見で、ニューヨークは2~3週間後にようやく感染者増加のピークに達すると述べた。彼は、医療システムに流行ピークに備えるよう呼びかけた。また、物資供給の増加を呼びかけ、連邦政府に協調を求めた。クオモ知事は、「各州が同じ企業から同じ物資を調達しようとし、価格が上昇した。不幸にも、我々は米国の他の各州と同じ物資を奪い合っている」と述べた。
29日、トランプ氏は「エア・ブリッジ」と題した公私協力プロジェクトとして、世界から米国に必要な医療物資を輸送すると発表した。同日朝、同プロジェクトの最初の便が上海からニューヨークに到着した。米国メディアによると、同便は13万枚のN95マスク、約180万着の防護マスクと防護服、1030万組の手袋、数万個の体温計を含む80トンの医療物資を輸送した。
『ニューヨーク・タイムズ』は、20日にニューヨークに到着した物資は病院と医療関係者に歓迎されたが、病院で必要とする分を考えると、わずかにすぎないと伝えた。米国保健福祉省の推計によると、感染症が1年続けば、米国に35億枚のマスクが必要になる。トランプ政権は国内で呼吸器とその他の医療機器の生産量を増やそうと模索するが、工場はすでにフル稼働している。ゼネラルモーターズやフォードなどの企業もこれらの生産を試みるが、準備に数週間から数カ月を要する可能性がある。米国は全ての物資を中国から調達するわけではなく、タイ、マレーシア、ベトナムなどのメーカーとも協力している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年3月31日