中国外交部の馬朝旭副部長は2日午前、国務院新聞弁公室で行われた記者会見にて、「困難のある留学人員を退避させるため、本日すでに臨時チャーター機をロンドンに派遣した。チャーター機は9時30分に離陸した」と述べた。
環球時報が2日に東方航空から得た情報によると、東方航空がロンドンの留学人員退避のため派遣した臨時チャーター便MU7071は、現地時間2日午後2時16分にロンドンのヒースロー空港に到着した。東方航空によると、留学生約180人を迎え、北京時間3日午前10時に済南市に到着する予定だ。業界関係者の話によると、着陸先として済南市が選ばれたのは中国の防疫要求に基づくもので、ロンドン発北京行きの最初の入国先が済南市になっている。
英国は中国の未成年の留学生が最も多い国だ。成人の留学生と異なり、これらの低年齢留学生は生活及び安全防護の能力が低い。これは多くの保護者が最も懸念している問題でもある。英国で低年齢留学生の監督者になったことのある陳氏は2日、記者に「英国では2月に感染状況の悪化が始まった。英国はその後、3週間以上の外出禁止令を出した。現地の小中学校が休校になり、学生寮の利用が停止された。多くのホームステイ先も、これらの学生が学校でウイルスに感染したかが不明なため、受け入れを拒否している。これらの学生は現地での食事、宿泊さえも問題になっている。多くの保護者が早期帰国を願っている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月3日