無症状感染者は中国での新型コロナウイルスの新たな流行を引き起こすのか。中国疾病予防抑制センター流行病学の上席専門家の呉尊友氏は2日、国務院予防抑制メカニズムの記者会見で、無症状感染者が流行を引き起こす可能性は非常に低いと述べた。
呉尊友氏は、無症状感染者の伝染期間、伝染力などについて、現時点で把握しているデータは限られ、まだ多くの研究と観察が必要だとしたうえで、「流行したが感染確認のゼロが2週間以上続いている地域に無症状感染者が突然現れることはない。我々の現在の措置は、無症状感染者を迅速に発見し、迅速に抑制すること」だと述べた。
無症状感染者に対し、中国はどのような管理措置をとっているか。国家衛生健康委員会疾病予防抑制局の監察員の王斌氏は、無症状感染者の報告、流行病学調査、濃厚接触者の管理に関する要求は感染確定とほぼ一致していると話した。
王斌氏によると、各級各類の医療衛生機関は無症状感染者を発見すると、2時間以内にオンラインで報告し、24時間以内に流行病学調査を終えることになっている。発見した無症状感染者に対し、14日間の集中医学観察措置をとり、原則上は2回連続で核酸検査が陽性になってから隔離が解除される。
王斌氏は、「無症状感染者の観測を強化するため、的確なスクリーニングをより強化すると同時に、コミュニティや発熱診療所の観測の役割を生かし、病例の手がかりをもとに感染源を追跡管理し、観測の敏感性を高め、無症状感染者を迅速に発見し、集中隔離措置をとらなければいけない。発見した無症状感染者に対して迅速に流行病学調査を実施し、出所を明らかにし、関連情報を公開する必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月3日