公共場所で咳やくしゃみをする時は口と鼻を覆い、インフルエンザなどの感染性呼吸器疾患を患っている時はマスクを着用し、分餐制(一人分ずつ盛り分ける)を実行し、取り箸・スプーンを使用する。3月26日、北京市第15期全国人民代表大会第12回会議は『北京市文明行為促進条例(草案)』(以下、「草案二審査稿」)の二次審査稿を提出した。「草案二審査稿」は新型コロナウイルス感染症抑制に合わせ、マナー行為の規定を追加した。
マスク着用、分餐制、ソーシャルディスタンスなどは貿易の基本的要求であるとともに、公民が守るべき文明規範である。このような背景下で、北京市は「インフルエンザにかかっている時のマスク着用」などの条目を記載し、関心を集めている。
実は、社会に非マナー行為は少なくない。『法制日報』の取材に応じた専門家は、マナー行為の推進はシステムプロジェクトであり、困難かつ遠大で、順を追って推進・指導する必要があるとの見解を示した。
中国人民大学法学院の楊建順教授は、草案二審査稿は重点管理する24項目の非マナー行為を基礎に、感染症抑制に関するマナー行為要求を追加し、立法者が新型コロナウイルス感染症の抑制で培った経験と教訓を重視していることを示すと述べた。
楊建順氏は、「公共場所で咳やくしゃみをする時は口と鼻を覆うというのは、常識的マナーである。新型コロナウイルス感染症と戦う中で、マスク着用は義務になった。一般的なインフルエンザなどの感染性呼吸器疾患が発生した際も、飛沫感染を極力回避するため、マスク着用を規定すべきである。これは感染性呼吸器疾患の危害を避ける有効的な防護措置であるとともに、マナーでもある」と述べた。
また楊建順氏は、「条例という形で伝染病予防・治療法と突発性事件対応法を明確に規定する一連の措置で保障し、実行を強化することはマナー行為の促進、さらには感染性呼吸器疾患の伝染の阻止につながり、重要な法的保障の役割を果たす」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月7日