世界保健機関(WHO)の公式サイトが7日に掲載した情報によると、新型コロナウイルス感染症の流行は、世界の医療衛生従事者の確保の緊迫性を浮き彫りにした。2013年から18年までに、世界で470万人の看護師が増えたが、まだ590万人不足している。
WHOや国際看護師協会などの機関が共同で発表した報告によると、現在、世界に約2800万人の看護師がいる。2013年から18年までに470万人増加した。それでも、WHOはまだ590万人足りないとしている。中でも、アフリカ、東南アジア、東地中海諸国、ラテンアメリカの一部地区で深刻に不足している。
同報告は、世界の看護師不足を回避するには、不足している国が看護師卒業生を年平均8%増やすと同時に、衛生システムにおける就業と留任の能力を向上させる必要があると示した。費用(人口あたり)は年間約10億ドルに上る。
国際看護師協会のアネット・ケネディ会長は、「看護面に投入した資金は見える形で個人と家庭の福祉を向上させ、誰の目にも見える」と述べた。
また、「世界にはまだ大勢の看護師が必要。我々は各国政府に正しい行動をし、この素晴らしい職業に投資し、人民が看護師にしかできない仕事から受益できるようにするよう呼びかける」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年4月10日