中国のライブ配信、感染症対策期間中に進化

中国のライブ配信、感染症対策期間中に進化。ハンドルネーム「松子」の彼女は、主にネットショップの衣料品販売を手伝っている。今回のライブ配信において、彼女は某ブランドの春服の販促を行った…

タグ:衣料品 販売 販促 ネット 配信 

発信時間:2020-04-11 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 3月中旬の毎日午後6時、于嬋瑶さん(音訳)はECサイト「タオバオ」のライブ配信を行った。ハンドルネーム「松子」の彼女は、主にネットショップの衣料品販売を手伝っている。今回のライブ配信において、彼女は某ブランドの春服の販促を行った。松子は杭州のスタジオで、視聴者に「同ブランドは大陸部の高級ファッションブランドで、(以前は)実店舗でしか販売されていませんでしたが、感染症の影響を受けネット通販に移り始めています」と述べた。米サイト「Marketplace」が6日、伝えた。


 中国の経済活動は1月下旬にストップした。2カ月弱に渡り、14億人がウイルス感染防止のためほぼ自宅待機となった。コーチなど(の国際ブランド)も中国でライブコマースに転じた。新製品と割引を求める中国の若い消費者にとって、ライブコマースは不可欠な選択肢だ。タオバオのデータによると、タオバオの2019年の1日平均ライブ配信数は6万回以上で、ユーザー数は4億人以上に達した。ブランド店もしくは配信者によるライブ配信チャンネルの売上は2000億元以上。この数字はアリババの2019年度の中国小売市場における売上(5兆7000億元)の3%のみだが、同社は過去3年でストリーミング販売の成長率が毎年倍増していると表明した。


 今年2月に新型コロナウイルスが中国に深刻な影響を及ぼすと、タオバオのプラットフォームのライブ配信が倍増した。これはブランドが現在、集客でライブ配信への依存を強めていることを意味する。タオバオの他にも快手や抖音(TikTok)などのライブ配信プラットフォームもライブコマース機能を追加した。


 タオバオのライブ配信者のトレーニングを行う某人材派遣会社の責任者である季勝利氏(音訳)は、「ライブコマースがまだそれほど認められていなかった2018年、視聴者は小都市が中心だった。しかし今や優秀配信者と優れた製品により、大都市の視聴者が増えている」と述べた。季氏の企業は杭州市の郊外にある。その中のスタジオには白いテーブル、ずらりと並ぶ衣装、女性用のバッグや靴がある。「このスタジオは毎月5000万元の売上をもたらす」


 ところが視聴者が多いからといって売上が増えるとは限らない。公式の統計データによると、中国の今年1−2月の小売総額は前年同期比で21%減少した。実店舗の商品のネット通販売上高は前年同期比3%増。松子は現在、宣伝を行う商品の範囲を広げ、自宅用の衣料品や消毒用品を増やしている。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月11日

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