Beyond Meatの投資家にはビル・ゲイツ氏、レオナルド・ディカプリオ氏、米最大手の肉商品メーカーのタイソンなどがいる。上場直後、同社はファストフード大手のケンタッキーと提携し、初の人工鳥肉商品を共同開発した。その後、バーガーキングとサブウェイも「人工肉バーガー」、「人工肉サンドイッチ」を発売した。
中国では双塔食品や珍肉食品が人工肉を供給し、昨年9月に発売した人工肉月餅はあっという間に完売した。その後、奈雪的茶も人工肉バーガーを試験的に販売し、人工肉商品を発売した最初の飲食店となった。
特筆すべきは、新型コロナウイルス感染症の影響で、今年2月以降、人工肉関連株が上昇している点である。関連株の上昇幅は約34%となっている。業界関係者は、今回の感染症流行は野生動物の食用が発端と推測され、食品安全に対する不安から、植物タンパクの「人工肉」の方が安全だという見方が強まったためだと分析する。
そのほか、天風証券は、都市化は農耕と牧畜の縮小を招き、経済成長はタンパク摂取ニーズの増加を加速し、さらに動物性ウイルスの蔓延と環境保護組織の圧力により、肉類代替品市場の規模は急成長を迎えると見ている。天風証券は、2019年の世界の人工肉市場規模は約121億ドルになり、2025年に279億ドルに達すると予想した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年4月22日