仏の新型コロナ感染がさらに早まる 2019年12月の入院患者の感染発覚

仏の新型コロナ感染がさらに早まる 2019年12月の入院患者の感染発覚。

タグ:新型コロナ感染

発信時間:2020-05-12 14:26:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 フランス・オー=ラン県コルマールにあるアルベルト・シュヴァイツァー病院放射線科の責任者は5月7日、フランスのニュースサイトに対し、さらなる検査を実施し、昨年12月2日に同院が受け入れた男性患者を新型コロナウイルス感染症と診断したと明かした。これにより、フランスでの最初の新型コロナウイルス感染はさらに早まった。


 アルベルト・シュヴァイツァー病院は7日、同院放射線科の責任者のミシェル・シュミット医師は、昨年11月1日から今年4月30日までの過去半年に撮影した胸部レントゲン写真2456枚を研究し直したと発表した。研究で、昨年11月から12月までに15人に新型コロナウイルス感染症の典型的な症状があり、最も早い感染疑いは昨年11月16日に遡ることがわかった。今年2月末になって類似の症状の患者が徐々に増えていき、その後に急増し、3月31日にピークに達した。


 同院は現在、初期の15人の感染疑い症例のさらなる分析と検査を行っている。シュミット医師はフランスのニュースサイトに対し、「新型コロナウイルスPCR検査を実施し、12月2日に入院した感染疑いがある1人の患者が新型コロナウイルス感染症だったことが実証された。この男性患者は57歳で、1週間ほど入院し、現在は回復しているが、どのように感染したかはっきりしていない」と述べた。


 アルベルト・シュヴァイツァー病院があるグラン・テスト地域圏は、フランスで最初に新型コロナウイルスの集団感染が発生し、最も深刻となった地域の1つである。公式発表では、現地の最初の感染者発覚は2月27日だった。


 そのほか、医学誌『International Journal of Antimicrobial Agents』ウェブ版は5月3日、『新型コロナウイルスは2019年12月末にフランスで広がっていた』と題した論文を掲載し、追跡検査で、1人の男性患者が昨年12月27日に新型コロナウイルス感染症で入院していたことが実証されたと伝えた。論文は、この病例に中国との関連性はなく、発症前に渡航歴もないことから、新型コロナウイルスは昨年末にフランスで広がっていた可能性があることが示されたと論じた。今年1月にフランスに大量の無症状感染者が存在し、さらに拡散したと推測できる。また論文は、この発見はフランスの新型コロナウイルス感染症流行に対する認識を変え、従来の研究パターンを見直す必要があると示した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月11日



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