新型コロナウイルスは飲食店でどれほど早く広まるのか。NHKと衛生専門家はこのほど、共同で「ハードコア」な実験を実施した。
米CNNの5月14日の報道によると、この実験はバイキング式のレストランまたはクルーズ船で実施し、新型コロナのようなウイルスの拡散力を検証した。
映像を見ると、10人の実験参加者が店内に入り、うち1人を「感染者」として実験し、全参加者は普段通りに店内を行き来し、潜在的な汚染物質を気にしないで行動した。
映像の最後、参加者をブラックライトで照らすと、ウイルスを示す「物質」が体についていた。食物および食器、さらには参加者の顔にこの物質がついているのがわかる。
報道によると、このような実験は新鮮ではないが、香港大学病理学臨床教授のジョン・ニコラス氏は、ウイルスの伝播速度がかなり速く、特に手を洗わない状況でそうであることが証明されたと話した。
ニコラス氏は、「映像から、ウイルスは物体の表面や人の体に急速に広がることがわかった。この実験は、疾病の伝播を阻止するには手の衛生を保つことが重要であることを明らかにした」述べた。
しかし、ニコラス氏は、実験状況は「人為的」にシミュレーションしたもので、接触そのものがかなり強調されていると指摘。神戸大学伝染病専門家の岩田健太郎氏もこの見解に賛同した。
岩田氏は、「実験はウイルスの接触を通した伝播の可能性を示しただけで、実際に何が起きているかを証明できないため、発生する可能性がある状況とすでに発生した状況を明確に分ける必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月16日