世界保健機関(WHO)は現地時間5月25日、新型コロナウイルス感染症に関する定例記者会見を開き、WHO健康危機管理プログラム責任者のマイケル・ライアン氏は、第二波の流行は現時点で現れておらず、まだ第一波の最中だと述べた。また、中南米、アフリカ、南アジアなどの統計を見ると、感染症の流行は上昇期で、どの国の感染者数も比較的低い水準にある。
第二波の流行は通常、第一波の拡散レベルが低い水準に低下した数カ月後に再発することを指す。マイケル・ライアン氏は、「新型コロナウイルス感染症はどの時期にも突然増加する恐れがあり、低下し続けると仮説できず、第2のピークが現れる可能性もある。欧州、北米、東南アジア諸国が公共衛生、社会措置、観測措置などの全面策略を継続し、感染症の下降傾向を維持すれば、第2のピークがすぐに現れることはない」と強調した。
WHO緊急プログラムの技術マネージャーのマリア・ファンケルクホーフェ氏は、各国は高い警戒を維持し、迅速な病例の発見に備えるべきで、ウイルスを抑制したまたは流行が減少している国もそうするべきとの見解を示した。大部分の人が感染しやすいことが研究でわかっており、ウイルスにチャンスを与えれば、感染症の大流行につながりかねない。マリア・ファンケルクホーフェ氏は、「コロナウイルスの特徴は一定の環境下で広がり、拡散または超拡散につながる点である。多くの閉鎖環境でこのような状況が見られ、長期介護機関や病院などがそうだが、公共衛生の基本措置でウイルスの拡散を抑制できる」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2020年5月26日