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雲南省迪慶チベット族自治州 新産業の発展で新天地を開拓。
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民宿で雪山を眺めながらお茶を飲み、高原でおいしいチェリー狩りを楽しみ、川谷で上質のアイスワインを味わうーーこうした新たな体験を訴える新産業は近年、雲南省迪慶チベット族自治州で急成長しており、現地のライフスタイルにひそかな変化をもたらしている。
おいしい高原産のチェリー
「すごくおいしい！」央宗さん（２１）は昨年初めてチェリーを口にした。しかもそのチェリーは地元産のものである。放牧やハダカムギ栽培で生計を立ててきた央宗さんの村の人たちは、チェリーと縁を結ぶことになるとは一度も想像していなかった。
2018年、貴澳会社は村人から1428ムーの土地を流転し、産業発展資金を集めた政府から、チェリーの産業化栽培の依頼を受けた。現在、大連から導入したチェリーの木はすくすくと育ち、樹齢4－6年の木は1.3万株、樹齢2年の木は6万株以上ある。
貴澳会社シャングリラパークの瀋宇豪総経理によると、企業はシャングリラ市の4600の貧困世帯のデータをデータベースに入力し、樹齢6年のチェリーの木を一世帯あたり1株配り、ＱＲコードで貧困世帯の情報を記録している。同社は熟したチェリーを販売し、その収入を貧困世帯に分配している。これは新たな貧困者支援の道の模索である。
また、同社は村人から土地を20年間流転するが、1ムーにつき年間500元の費用を支払い、しかも5年ごとに10％の費用を上乗せする。村人40人あまりが同社に長期雇用され、作業のピーク期には100人以上雇用することもある。日給は120元
。
瀋さんは、「雪チェリー」と名付けられたこのチェリーは、色が鮮やかで甘味も抜群で、莫大な人気を博するだろうと自信満々である。年間平均気温は6.9℃で、土壌が柔らかく日照りも良好で、病虫害が少なく、おいしい空気や水にも恵まれているため、雪チェリーの甘味や歯切れがとてもいいという。
民宿経営で生活が改善
民宿オーナーのチベット族の斯那定主さんは早朝、妻とともに酥油茶やハダカムギ餅など、宿泊客に提供する朝食づくりに勤しむ。
斯那定主さんの家は徳欽県仏山郷江坡村説打村民グループにあり、世界自然遺産・「三江並流」の奥地に位置し、梅里雪山を川を隔てて眺めることができる。生活が苦しい村人たちは昔、美しい風景を楽しむほどの余裕がなかった。住宅修繕・道路建設など、党の政策は春風のように説打グループに吹き込み、変貌させた。
2017年、広東仏山のビジネス関係者は同村を訪れ、ここの景色や民俗に魅了され、翌年に関連部門及び村と共同で会社を立ち上げ、民宿などの新産業をスタートさせた。
同社の責任者によると、会社は観光客の望み通りに民宿を指定し、収益は村人と会社が50％ずつで分け、民宿ごとに年間1万元の固定収益を配当するという。
こうした経営スタイルは村人に受け入れられ、民宿の建設を次々と始めた。現在、最後の陣の民宿も主体工事が完工し、年内に営業を開始する見通しである。斯那定主さんは、生活がどんどん改善されていくのを、雪山が見守っていると話した。
アイスワイン 心を潤す
川が峡谷を流れ、ブドウ園が丘に広がるーーこうした風景の中で、アイスワイン一杯で心を潤すことは現在、維西県塔城鎮腊普河谷の特色ある観光コースとなっている。
同地域は降水量が少なく、温度が高い川谷が多数あり、昼夜の温度差が大きいため、一流のワイン向けのぶとう栽培地である。しかし長年にわたり、現地の村人たちはトウモロコシや小麦の栽培ばかりやってきて、収入も少ない。
ワイン産業を発展させるため、維西県は基地を作ったり、大手企業を誘致したり、節水灌漑を完備したりし、いろいろな作業に取り込んできた。現在、アイスワイン向けのぶとうの栽培面積は5300ムーを超えている。
腊普川谷の醸造企業の製品には、1本数千元の高級アイスワインもある。関係者は、「標高2000メートル以上で、11月から翌年2月までは霜期であるため、アイスワインの品質が高い」と説明した。
この企業は土地の流転、ブドウの買い入れなどの形により、500世帯の地元住民の収入を増やしている。村人の黄富祥氏は「企業から苗と技術を提供してもらい、ブドウ畑4ムーの収入は年間2万元以上になる。しかも企業にも勤めており、3万元の年収がある。暮らしはますます潤っている」と語った。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2020年6月22日
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