「8D魔幻都市」と呼ばれる重慶市だが、世界の人々を近年驚かせているのはビルをくぐりぬけるモノレールで知られる、レール交通2号線李子壩駅だ。これは地上の奇景だが、地下に深く隠された奇景と言えばレール交通10号線紅土地駅だ。
ここは乗換駅で、6号線と10号線が交わる。地下は最も深い所で94.467メートルに達し、31階建てのビルの高さに相当する。
国内で稀に見るスーパーエスカレーター
全国で開通している地下鉄駅のうち最も深い紅土地駅の3A出入口で、乗客は4本の長いエスカレーターに乗り6号線の改札口にたどり着く。かかる時間は約4分。徒歩ならば12分ほどだ。
10号線が6号線の下にあることから、2つの駅は「十字」に交差し乗り換えを実現する。そのためさらにまた3本の長いエスカレーターに乗り、10号線の紅土地駅の改札口にたどり着く。
地上から10号線の改札口にたどり着くまで、エスカレーターに乗るだけで7分もかかる。しかも7本のエスカレーターがすべてつながっているわけではなく、次のエスカレーターに乗るまで少し歩かなければならない。
駅の職員によると、重慶レール交通6号線・10号線の乗換駅である紅土地駅では一度に91本のエスカレーターが建設された。国内で稀に見るスーパーエスカレーターを形成した。