がらんとしたスイスの名山、中国人客を恋しがる

がらんとしたスイスの名山、中国人客を恋しがる。

タグ:スイスの名山 中国人客

発信時間:2020-08-31 15:15:26 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 30日付独紙『Welt am Sonntag』は、「1万人の中国人がティトリス山を訪れた」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 リギ山、ティトリス山、エンゲルベルクは中国人観光客のスイス旅行の「聖地」だが、新型コロナウイルスにより変化が生じた。スイス人は現在、がらんとした山嶺を楽しんでいる。


 リギ山の昨年の観光客数は90万人以上で、毎日小編成の50本の列車が観光客(うち約4割が中韓)を山頂に運んだ。現地のPRを受け、中国人が4年前から訪れるようになった。リギ鉄道を運営する企業のCEOは「2016年にはまだ運営を維持できるかと聞かれることがあった」と述べた。同社の当時の年平均売上は1600万スイス・フランのみだったが、この数字は2019年にほぼ倍増した。同社は借金を返済し、新型列車を購入した。これは中国人観光客のおかげと言えるが、観光客が多すぎ観光業が過度に開発されていると不満を漏らす現地人もいた。


 今やアジア人観光客を失ったスイスの車内はひっそりしている。同社のCEOは再び中国人について、「彼らはどのような天気であっても山を訪れるが、スイス人は天気がいい時しか訪れない」と語った。現地の宿泊業も中国人客を恋しがっている。山でホテルを経営する女性は「通常であればこの時期の宿泊客は250人だが、今は10人のみだ。中国人客がいなくなり、当社の業績が急激に悪化した」と述べた。このホテルは現在、かろうじて経営を維持している。


 ティトリス山のマーケティング担当者もアジア人客を気にかけている。中国の某社が昨年、スイス社員旅行を実施したことに触れると、彼の目が輝いた。「1万人の中国人」がティトリス山を訪れたという。エンゲルベルクの新任の観光事業担当者は、中国人の「急な消失」はエンゲルベルクにとって痛手だと述べた。ケーブルカーからは人が消え、ホテルのベッドに空きが出ている。これをどうするかは大きな問題だ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2020年8月31日

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