春節が過ぎ、雇用市場が動き始めている。新華毎日電訊は雇用活動をオンライン・オフラインで取材し、多くの企業が「35歳以下」の人材を必要とし、中には「従業員の90年以降生まれ化」を進める企業もあることを知った。
「35歳職場栄枯線」現象は各就業シーンに存在する。公務員試験の多くが35歳以下を条件とし、企業の雇用は国営企業も民間企業も、特殊な職業を除いて多くが35歳以下の人材を募集している。インターネット企業もここ数年、人材構造の合理化を進め、35歳を境界線にし、「従業員の90年以降生まれ化」を進める企業もある。
インターネット企業の人事部責任者は、「若者はやる気と元気があり、報酬に対する要求が低く、発展への期待値が高い。生活と家庭の束縛が少なく、革新・創業意識が高く、仕事への対応力と柔軟性があり、自然と企業から人気を集めた。企業の経営者は、従業員の年齢構造は会社の成長性、革新性、活力値を表すと考え、人材の審査項目の1つとしている。選択余地がある会社にとって、35歳以下の魅力は言うまでもない」と述べた。
人事マネージャーのジュリア氏は、「多くの機関で、無二の競争力がない人材は、35歳が年齢の境界線とされる。しかし、多くの会社の人材部担当者にとって、35歳以上の人材は生活の雑事が多く、仕事への気力が制限され、健康リスクもあることの代名詞であり、採用を検討せず外されるという気まずい境地に直面している」と話した。
雇用の悪循環の抑制が必要
朱国瑋氏は、「中国の長期にわたる人材ボーナスにより、企業は優れた人材だけを採るという方式と時間外労働や超過勤務が習慣になっているが、35歳職場栄枯線現象は機関の雇用理念の間違った認識を反映している。労働力の便宜と使いやすさを重視し、産業モデルチェンジとグレードアップの背後に必要な人力サポートと資源経験の備蓄を無視している。このような雇用方針は産業と雇用の悪循環に陥りやすい」と述べた。
国務院発展研究センター発展部の研究報告は、「35+」世代は就業ルートと選択肢が狭く、収入が少ない一方で、住宅ローンを抱え、失業すれば家庭の経済状況が脆弱し悪化することにもなり、地域的な銀行抵当貸付の債務不履行などの連帯リスクも引き起こしやすいと指摘した。