国家航天局の発表によると、月探査機「嫦娥4号」の着陸機と月面ローバー「玉兎2号」が21日午前2時と20日午後5時9分に月の28日目の日中の作業を終え、月の夜のスリープ状態に入った。現在まで着陸機と月面ローバーは月面で地球の808日生存している。月面ローバーは今回の月の日中に約30メートル走行した。累計走行距離は682.77メートル。
科学研究者は嫦娥4号が得た探査データの系統的な分析により、着陸エリアの鉱物の成分、地形・地質の変化の歴史、月の土壌の宇宙における風化の程度、浅層地下構造などに関する科学成果を入手した。中国科学院空天情報革新研究院リモートセンシング科学国家重点実験室の研究成果がこのほど、国際的な学術誌「Journal of Geophysical Reasearch:Planets」に掲載された。科学研究チームは探査エリアの石のスペクトルの特徴を分析し、石が古いフィンセン・クレーター由来の可能性が高いと推測・判断している。その空間的な分布の特徴は、衝突により新たに地表に飛び散ったものであることを示している。これらの石はフィンセン・クレーターの衝突により飛び散った後、月の土壌の中に埋蔵されていたが、その後織姫クレーターの衝突により飛び散ったものの衝撃により掘り出され、月の地表に出たとみられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年3月22日