報道によると、4月26日までの5日間、インドの新型コロナ新規感染者は世界最多を記録し、累計感染者数は1731万人となった。また、死者も最多となり、累計で20万人に迫っている。
世界保健機関(WHO)はインドの感染蔓延に懸念を示し、医療物資を提供し、防疫を支援する人員を配置すると示した。病院に空いているベッドがないため、多くのインド人が酸素ボンベや薬を闇市で買い、自宅で治療するしかない状況である。
WHO:インドの感染蔓延は「痛ましい」
WHOのテドロス事務局長は26日、インドの新型コロナ流行の深刻さを「痛ましい」と表現し、WHOはインドに医療物資を提供すると示した。
テドロス氏はブリーフィングで、「WHOはできる限りのことをし、数千台の酸素機器、ユニット式野戦病院、実験室の用品など重要な設備と物資を提供する」と述べた。
WHOは、2000人以上の人員を派遣し、インドの保健当局に協力し防疫を支援すると発表した。
そのほか、米ホワイトハウスによると、バイデン大統領は26日にインドのモディ首相と電話会談を行い、米国がインドと防疫面で密接に協力する姿勢を再度表明した。
ホワイトハウスの声明は、新型コロナ感染者が激増している状況に対応するため、米国はインドに酸素吸入器、ワクチン原料、治療薬など野手の援助を提供するとした。
米国はワクチン原材料の輸出を禁止しているため、インドへの供給は数カ月止まっており、米国の「援助」は遅いと言える。
国内のワクチン生産量が不足しているため、インドは外国のワクチンを急遽輸入する必要がある。しかし、2人のインド政府関係者が明かしたところによると、モディ政権は国産にこだわり、海外の薬品メーカーとの契約判断を各省と企業に委ねている。流行が最も深刻なマハーラーシュトラ州は、世界の多国からのワクチン調達を検討中だと示した。同省はインドで最も裕福な省だが、多くの貧しい省が連邦政府の財政支援を受けられなければ、海外からワクチンを輸入することはほぼ不可能だという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年4月27日