パンダの絶滅危機レベル引き下げ 生態保護は引き下げてはならない

パンダの絶滅危機レベル引き下げ 生態保護は引き下げてはならない。

タグ:パンダの絶滅危機

発信時間:2021-07-12 15:39:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 国務院新聞弁公室はこのほど、記者会見を開き、生態環境部の担当者は、中国は比較的完備された保護地体系を構築し、野生生物の生態環境は効果的に改善されたと紹介した。パンダの野生種の数は1800頭に達し、脅威レベルは「危機に瀕する」から「危急」に引き下げられた。


 パンダは中国の国宝で、国の名刺の1つでもあり、危機レベル引き下げは国民から注目されている。メディアはパンダの視点から「レベルは引き下げられたけど、まだ愛してくれる?」と質問したが、その答えは当然「イエス」である。しかし、動物保護に関しては、まだ多くの角度から論証する必要がある。


 パンダの絶滅危機レベル引き下げは、中国の環境と生態が改善されたことを意味し、これは客観的事実である。また、引き下げられたことには科学的根拠がある。


 世界自然保護連合(IUCN)が制定する「IUCN絶滅危惧種レッドリスト」は絶滅、野生絶滅、近絶滅種、絶滅危惧、危急、危険が近い、危険なし、データ不足、未評価に分類している。うち「絶滅危惧」は、「近絶滅種」の基準に達していないが野生種が長期にわたり将来絶滅する可能性が非常に高い種を指し、シロナガスクジラやシフゾウなどが指定されている。「危急」は、将来的に絶滅する可能性が比較的高い種を指し、ホオジロザメやホッキョクグマなどが指定されている。そのほかに数の基準もある。


 中国は自身の状況に基づき、IUCNの基準と組み合わせ、中国動物白書の種ランク分けを制定し、野生絶滅、絶滅、絶滅危惧、危急、希少、未定のランクを採用し、IUCNの基準と大同小異である。数だけを見れば、パンダの野生種は1800頭に達し、「絶滅危惧」の上限250頭を上回り、「危急」の上限1000頭よりも多い。したがって、危機レベル引き下げは科学的かつ慎重に行われたと言える。


 実は2016年9月、IUCNは米国ハワイでパンダの脅威レベルを「絶滅危惧」から「危急」に引き下げると発表している。当時、中国国家林業局は、「IUCNの報告は理論上の判断であり、国家林業局はパンダ保護管理部門として、実際の作業状況と保護情勢に着目し、パンダはまだ絶滅危惧種だと考えている」とする文章を発表した。このほど危機レベルを引き下げたのは、数年の実施調査を行い、各方面から考慮し、中国の基準で判断した結果である。

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