パンダの絶滅危機レベル引き下げ 生態保護は引き下げてはならない

パンダの絶滅危機レベル引き下げ 生態保護は引き下げてはならない。

タグ:パンダの絶滅危機

発信時間:2021-07-12 15:39:20 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 パンダの絶滅危機レベル引き下げは中国の生態が改善されたことを示すが、保護レベルを引き下げるという意味ではない。中国国家林業局は、保護レベルを引き下げれば保護作業に怠慢と緩みが生じ、パンダの生息地が不可逆な損失と破壊を受け、保護の成果を失い、特に一部地域の小規模の種群は絶滅する可能性もあると示した。


 この観点は慎重であり、肯定に値し、我々に警戒を怠らず、パンダ保護をより長期的にとらえる必要があることを促した。


 現実的に見れば、パンダの生存状況はまだ完全に危機を脱したとは言えない。まず、生息地が整備されなければ、保護地が多元化する。2016年の公式調査によると、パンダは四川・陝西・甘粛3省の狭い地域にのみ分布しているため、人的妨害などの影響を自然と受けず、パンダの野生種は33の地域種群に分割されている。個体数30頭以下で絶滅危機にある種群は22あり、うち個体数10頭以下で高度な絶滅危機にある地域種群は18ある。このような状況はまだ完全に改善されていないため、保護地で取り組みを強化する必要がある。


 さらに、パンダは地球温暖化の脅威にも直面しており、食料の減少や凶作も考えられる。ある研究者は、温暖化により、80年後にパンダの生存に必要な竹林の3分の1が消失し、パンダの生存と繁殖は困難に直面する可能性があると予想する。


 そのため、パンダの絶滅危機レベル引き下げの裏には中国の生態環境整備の成果があるが、大仕事が完成したと考えてはならない。パンダやその他の絶滅危惧種の保護を継続してこそ、中国の生態は持続的に改善され、良好な生物多様性を維持することができる。これこそが人類と地球上に住む全ての生物にとって最大のプラスである。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年7月12日


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