雲南省のアジアゾウの北上が人々の注目を集め、しばらく消息がなかったが、このほど新たな進展があった。
雲南アジアゾウ北上安全対策省級指揮部が発表した情報によると、北上するアジアゾウ14頭が10日午前1時、安全かつ順調に把边江大橋を通過し、普洱市墨江ハニ族自治県から寧洱ハニ族イ族自治県磨黒鎮に入った。ゾウの群れは観測範囲内にあり、人もゾウも共に無事だ。
シーサンパンナ・タイ族自治州は連日、戻ってくるアジアゾウを迎えるため念入りに準備を整えた。
景洪市は今年8月に関連専門家を集め、アジアゾウ食物源拠点建設プロジェクトの第1回の実地調査を実施した。今や総面積1000ムーのゾウ専用の「食堂」が「オープン」している。
専門家によると、アジアゾウ食物源拠点の建設により、多くの野生のアジアゾウを拠点内に集め、長期的に滞在させることができる。食料を探すため現地人の生活・生産エリアに入るのを減らし、人とゾウの衝突を和らげる。食物源補給エリア内で栽培されるチサノラエナやバショウなどのゾウが好む植物は現在順調に育っており、活着率が96%にのぼっている。同時に拠点付近に一定量の人工池を作り、2トンの塩を投入し、エリア内のアジアゾウの需要を満たしている。
景洪市林業草原局党組メンバー、市管護局副局長の査偉氏は、「森林が十分な食料と生息地を提供できれば、アジアゾウは森に帰り天然の家を手にすることが分かった」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年9月14日