世界の約10億人が精神疾患、新型コロナでうつ病患者が激増

世界の約10億人が精神疾患、新型コロナでうつ病患者が激増。

タグ:精神疾患 うつ病患者

発信時間:2021-10-15 13:33:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 研究によると、世界の重度のうつ病患者は昨年28%増、不安障害は26%増となり、感染症の衝撃が最も深刻な国での発症の伸び率が最大だった。新たに増えた重度のうつ病患者のうち女性は3500万人超、男性は1800万人弱。


 この研究は、新型コロナウイルスのパンデミックを背景とし、人々の感情の起伏が激しくなり、焦燥、恐怖、過度な不安といったネガティブな精神状態になりやすく、うつが発症するとした。うち新型コロナウイルスの感染者数の拡大と自由な活動の制限は、世界的なメンタルヘルス状況の悪化と「顕著に関連」しているという。


 クイーンズランド大学がこのほど発表した研究によると、高齢者よりも若者の方が重度のうつ病及び不安障害の影響を受けやすい。コロナ禍において、重度のうつ病及び不安障害の発症率は20−24歳の年齢層でピークに達し、そこから年齢が上がるにつれて低下する。


 同研究の責任者は、「学校閉鎖やその他の規制により、若者の正常な学習と交流活動が制限された。さらに若者の失業リスクの拡大により、パンデミック中に重度のうつ病及び不安障害のより深刻な影響を受けた」と述べた。


 うつ病は世界の青少年の罹患及び障害の主因だ。WHOが昨年9月に発表したデータによると、うつ病は15−19歳の青少年の罹患及び障害の4番目の原因で、10−14歳の児童の15番目の原因となっている。


 調査と統計によると、世界の約20%の児童と青少年がうつ病を経験している。米国の調査によると、うつ病の症状が出た未成年者のうち治療を受けているのは30%のみ。


 WHOは、青少年のうつ病の原因は、学習の過度な負担、少ない運動量などとの間に強い関連性を持つ。また携帯電話やパソコンへの過度な依存、毎日の大量かつ複雑な情報との接触も、青少年の心理に大きな影響を及ぼす。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年10月15日



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