中国、コロナ特効薬の開発スケジュールを設定

中国、コロナ特効薬の開発スケジュールを設定。

タグ:コロナ特効薬

発信時間:2021-11-15 13:50:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 新型コロナウイルスの変異株が増え、多国で流行し、感染拡大は予測できない状況となっている。ワクチン接種で効果的に抑制できていると同時に、有効薬の需要が切迫しつつある。


 中国の新型コロナウイルスの有効薬の研究開発はどの程度進んでいるのか。科技日報は、有効薬の研究開発の進展などについて関連機関を取材した。


20カ月あまりにわたり研究開発、複数の薬が治療に使用


 清華大学医学院教授で世界健康・伝染病研究センター主任の張林琦氏は以下のように述べた。私たちの体内で多くの抗体ができるが、全ての抗体に抗ウイルス効果があるわけではない。私たちの研究目標は、最強で最良のウイルス抗体を選び、抗体薬物として治療に使用することである。チームは回復期の患者の血液から分離した数百個の抗体の中から2株の活性と相補性の高い抗体を絞り込んだ。国内外で行われた臨床試験で、この抗体薬物は重症・死亡率を78%低下させる優れた効果を示し、深セン、広州、雲南、南京、揚州、莆田、廈門、鄭州、黒河などの感染者700人以上に臨床治療を実施した。


 中国の新型コロナウイルス薬の研究開発任務は、2020年1月21日に科技部が取り決めた緊急研究開発特別プロジェクトとして始まった。


 北京市では新たな中和抗体のコンパッショネート使用も認可され、北京地壇医院で使用されている。この薬は北京大学の謝暁亮チームと丹序生物が共同開発した中和抗体DXP604で、一致する遺伝子座が85%に上るため、人体の細胞が新型コロナウイルスを遠ざける効果がある。


 新型コロナウイルス薬の研究開発において、中国は3本の技術路線を設定した。担当者によると、新型コロナウイルスの有効薬の研究開発はウイルスの細胞への進入の阻止、ウイルスの複製の抑制、人体の免疫システムの調節の3路線を中心に展開し、中国はこれらの技術路線を進めている。


どの薬の開発が最も進展しているか


 特効薬の開発の具体的なスケジュールはできているのか。関連資料によると、抗体薬物の中で最も進展しているのは、清華大学が深セン市第三人民医院と騰盛華創と共同開発している中和抗体治療法である。


 米国立衛生研究所(NIH)が主導するこの薬のⅢ期臨床試験が米国、ブラジル、フィリピンなど7カ国で実施されている。研究結果は良好で、BRII-196とBRII-198の両方を用いた治療は入院・死亡率を78%引き下げることがわかっており、最初に米国などの先進国で緊急使用認可を取得する可能性が高い。


 中国では、研究開発チームが10月9日に国家薬品監督管理局に条件付き販売の申請を提出し、12月末に認可(条件付き)を取得し発売される見通し。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月15日

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