グテーレス国連事務総長は現地時間17日、スイス・ダボスでの「世界経済フォーラム」にリモート出席し、演説した。要旨は下記の通り。
感染症、サプライチェーン、物価上昇などにより、世界の回復が急激に減速している。国連の2030アジェンダ及び持続可能な開発目標の達成を脅かしている。
直ちに行動し開発途上国を支援しなければ、不平等と貧困が深まり、社会のさらなる動乱と多くの暴力を引き起こす。世界は感染状況に公平かつ公正に向き合い、金融制度を改革し、開発途上国による気候行動への積極的な参加を支持するべきだ。
世界保健機関(WHO)が昨年、2021年末に世界の40%の人口の新型コロナウイルスワクチンの接種を完了し、22年のうちに70%の接種を完了するとの目標を発表したが、その達成はまだ遠い。高所得国の接種率は恥ずべきことにアフリカ諸国の7倍にのぼっている。
ワクチンを公平に分配すべきだ。各国とメーカーはCOVAXファシリティに新型コロナウイルスワクチンを優先的に供給し、かつ世界各地のウイルス検査及びワクチン・治療の現地生産を支援するべきだ。製薬企業は各国と生産ライセンス、特許、技術を共有し、一日も早く世界から感染症をなくすべきだ。
存在し続ける不平等と不公正を複製し、数千万人に貧しく非健康的な生活を送らせてはならない。2022年が真の回復の時になることを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月18日