独学の天才翻訳家の苦難と奇跡 多和田葉子氏の作品も翻訳

中国網日本語版  |  2022-01-20

独学の天才翻訳家の苦難と奇跡 多和田葉子氏の作品も翻訳。

タグ:独学の天才翻訳家

発信時間:2022-01-20 14:01:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


写真はCFPより


 近頃、苦難と奇跡を経験した天才翻訳家の金暁宇氏の物語がインターネット上で話題になっている。今年50歳の金暁宇氏は幼少期に事故で片目が失明し、高校を突然退学した。その後、精神的な原因により暴力を振るうようになり、躁鬱病と診断された。両親は彼のことを見放さず、付き添い、励まし続けた。金暁宇氏は6年かけてドイツ語と日本語を独学し、数十年にわたり双極性障害と付き合い、片目だけで22部600万字以上の外国の書物を翻訳した。日本人作家の多和田葉子氏の作品『犬婿入り』、『飛魂』、『言葉と歩く日記』なども翻訳した。『犬婿入り』は1993年に芥川龍之介賞を受賞している。


 金暁宇氏は闘病中、アルツハイマー病の母親の介護をし、最期の3年を共に生活した。家族の3人は助け合い苦労を経験し、信念と愛によって一家は浮き沈みを共にした。無数のネットユーザーはこの悲しい物語から、粘り強い愛を感じ、その深く厚みのある愛に感動した。


 当当のオンラインショップで、金暁宇氏が翻訳した書籍は品切れ状態となり、「金暁宇」は検索ワードトップになっている。また、京東でも多くの書籍が品切れ状態で、「入荷中」と表示されている。


 金暁宇氏は記者に対し、「私は天才ではない。努力する必要がある」と話した。金暁宇氏は不屈の精神で非凡な力を示した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月20日


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