BBCの18日の報道によると、トンガ政府は火山噴火後に初めて発表した声明の中で、トンガが未曾有の災害を迎えたと表明した。
ネットユーザーはトンガの現状に関心を寄せるほか、聊城大学の3人の教員のことも心配している。聊城大学が発表した情報によると、同校の3人の教員(趙培宝氏、任愛芝氏、張剣鋒氏)がトンガで教育支援事業を行っている。3人は現在無事だという。
彼らはなぜトンガにいるのだろうか。山東省・聊城大学の宣伝部の秦氏によると、3人はトンガの現地人を支援し野菜を栽培し、教育支援を行っている。「トンガ人は以前、チンゲン菜などの野菜を食べたことがなかった。今やトンガ人の食卓に上がっている野菜はいずれも中国の、特に本校の教員が現地人を支援し栽培したものだ」
情報によると、トンガ人は太っていることを美とする。現地人はデンプン、肉類、熱帯果物など高カロリーの食品をよく食べる。野菜のようなビタミンと食物繊維を豊富に含む食べ物がない。そのため多くのトンガ人が肥満関連の疾病を患っており、心臓病や糖尿病になりやすい。
トンガ政府は2018年、現地で教育・農業技術支援を行い、野菜栽培技術の学習と普及により自国人の健康水準を高めるよう、中国政府に要請を出した。
聊城大学は2019年1月より、2組・7人の教員をトンガの支援事業に派遣した。支援事業には中国語教育、農学理論、実践教育などが含まれる。
趙培宝氏、任愛芝氏、張剣鋒氏はその2組目のトンガ教育支援教員だ。
自費で種と農具を購入し、自ら水をやり虫を取る。教員たちはさまざまな困難と苦しみを乗り越え、ついに中国のキュウリ、カボチャ、ササゲ、ニラ、ニガウリ、ヘチマ、白菜などの野菜の栽培に成功した。学生たちも野菜栽培技術をほぼマスターした。
今や現地の野菜の品種が増えており、収穫される野菜は学生の無料昼食になるほか、定期的にトンガの関連部門に送られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年1月20日