上海の感染対策が最も苦しい段階に、一部の域外メディアは上海が「封鎖」を続ければ中国経済が重傷を負うと伝えた。中国の金融と経済の中心地である上海が感染再拡大により短期的に経済の衝撃を受けることは否定できない。しかし2年以上の感染対策の実践からは、現在感染拡大をしっかり抑えるのは、経済のより持続可能な安定発展を実現するためであることが分かる。上海は短期的な「陣痛」を迎えているが、これが中国のファンダメンタルズを揺るがすことはなく、揺るがすこともできない。
上海の現在の感染対策の状況を見ると、「動的ゼロコロナ」をしっかり堅持することは、人民の命の安全を守るため死守しなければならないボトムラインだ。オミクロン株による新たな感染が猛威を振るっており、直ちに「動的ゼロコロナ」に取り組まず、より広範囲の大規模な感染再拡大が発生すれば、人民の命と財産のより深刻な損失が生じる。
上海は中国、さらには世界経済において重要な機能を担っている。封鎖管理措置が経済の「スローボタン」を押すことは不可避だ。しかし強靭性が高く大きな余地を持つという中国経済の鮮明な特徴も見るべきだ。短期的かつ局地的な衝撃が中国のファンダメンタルズを揺るがすと判断するならば、それは中国経済の潜在力と強靭性への過小評価であり、目先がきかないと言える。
感染対策と経済・社会発展の同時進行をめぐり、中央と地方は現在、感染予防・抑制政策を絶えず細分化すると同時に、一連の安定成長政策措置に取り組み続け、これまでの損失を補い今後の発展の力を蓄えている。全国に目を向けると、大半の地域で感染状況が徐々に好転しており、一分一秒を争うようにして操業再開に取り組んでいる。上海も全域静的管理下に置かれても、金融市場で正常に取引が行われ、港・埠頭が全天候型で運行している。一部のハイテク製造業企業は閉鎖生産を選択している。特に中央政府の力強い統一手配により、各地は「1局の盤面」という方針により産業チェーン・サプライチェーンの円滑化に取り組んでいる。
厳しく複雑な状況下、自信は黄金よりも重要だ。思想を統一し、団結し心を一つにし、上海の感染拡大を早急に抑え、短期的な痛みの長期的な痛みへの変化を防止する。その一方でより長期的で全局面的な目で中国経済を見るべきだ。中国は「動的ゼロコロナ」を堅持する条件と能力を持っている。強靭性が高く、潜在力が十分で、大きな余地があるという経済の基本的な特徴に変化はなく、持続的成長を支える良好な基礎と条件に変化はない。感染状況が徐々に好転するにつれ、中国は世界により大きな回復の力をもたらすはずだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年4月13日