サル痘の感染拡大が続き、世界が警戒を強めている。
復旦大学附属華山病院感染科副主任医師の王新宇氏は、「中国ではまだ感染確認が報告されていないが、感染症に国境はなく、サル痘ウイルスが中国に輸入されるリスクは持続的に存在する。かつ欧米での感染確認に伴い、中国の感染者輸入のリスクが拡大する」と述べた。
「証券日報」の調べによると、24日午後6時までに碩世生物や之江生物を含むバイオ医薬品上場企業(計10社)が、SNS公式アカウントや投資家交流プラットフォームを通じ、サル痘ウイルス検査キットを研究・製造済み、もしくは関連技術を保有と発表している。
サル痘の感染拡大が続き、関連上場企業の株価が変動している。之江生物、百克生物、新華製薬などの企業は23日夜、株取引異常変動公告を発表した。新華製薬公司はそれに先駆け、交流プラットフォームで「当社はサル痘ウイルスを治療する製品を生産しておらず、アシクロビルは抗ウイルス薬だ」と説明していた。
新華製薬のほか、易瑞生物、百克生物、九強生物などの企業もサル痘ウイルス関連の科学研究製品を持たないと説明した。サル痘関連銘柄の数日に渡る上昇の流れは24日、下落に転じた。
ある投資家は「証券日報」に対して、「株価の非理性的な上昇は通常、短期的な情報の影響によるものだ。遊休資産の投機的な売買であり、十分な支援力がない。投資家は追随するべきではない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年5月25日