「中国人口センサス年鑑2020」によると、2020年の中国人の平均初婚年齢が28.67歳に急上昇した。うち男性は29.38歳、女性は27.95歳。10年で4歳弱も上昇した。
毎年の初婚人数を見ると、近年は全体的に減少傾向を示している。「中国統計年鑑2021」のデータによると、2010年の初婚人数は2200万9000人だったが、20年には1288万6000人に減少した。
国務院発展研究センター公共管理・人力資源研究所研究室主任の馮文猛氏は、「教育水準の向上、結婚費用の高騰、就職及び職場の競争の激化、婚姻観念の変化などが、初婚年齢が上がっている重要な原因だ」と分析し、次の観点を示した。
これは女性にとって、出産に最も適した年齢を過ぎる可能性を意味し、出産リスクの拡大につながる。また社会全体の出産水準にも悪影響が及ぶ。ただしこれが世界に共通する問題であることも十分に認識するべきだ。実践において出来ることは、結婚と出産に不利な消極的要素を減らす措置を極力講じることだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月23日