地球の気象の変化は、太陽放射の熱量の変化によるものだ。今年はまさに太陽活動のピークであるが、各地の異常な猛暑はこれと関係しているのだろうか。

　「Sky News」によると、太陽活動は停滞期から活発期へと周期的に変化する。約11年間隔で太陽磁場の南極・北極が1回反転する。太陽の磁極の変化については原因が明らかになっていないが、この変化は太陽活動のピークと一致する。これには同時に、太陽黒点、太陽フレア質量放出の激しい変化が伴う。アメリカ航空宇宙局（NASA）の予想によると、人類の統計が始まってから25回目の太陽周期は2019年12月からで、2025年の中頃にピークを迎える見込みだ。しかし科学者は2020年より、太陽の活発度が予想を大幅に上回っていることを発見しており、今年すでにピークに達する可能性があると見ている。アメリカ国立大気研究センター（NCAR）の太陽物理学者のスコット・マッキントッシュ氏は、「科学者の太陽活動への理解はまだ浅い。太陽黒点の数の統計をとることで、太陽の周期的な活動を予測すると誤差が生じる」と認めた。

　異常気象はますます増える？

　アメリカ海洋大気庁（NOAA）のデータによると、今月12日までに米国では記録更新の高温が79回発生しており、世界では150回にのぼっている。プリンストン大学のガブリエル教授（気候・地球科学）は、これは気候危機のシグナルとの見方を示した。アメリカ環境保護庁のデータによると、1960年代に米国は毎年2回熱波に見舞われていたが、今世紀の最初の10年は平均6回に増えた。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2022年7月20日