この田んぼで暮らす魚は、世界第1期かつ中国初の世界重要農業遺産システム(GIAHS)に登録された。
この魚は田んぼで成長する。肉が柔らかく美味しく、鱗も柔らかくそのまま食べられるため、現地の農家は貴重品としており、嫁入り道具として娘に持たせるほどだ。
この田んぼと共生する魚が再び世界的に注目された。農業農村部と浙江省人民政府が共催する世界重要農業文化遺産大会が18日、浙江省青田県で開幕した。テーマは「農業遺産を共に保護し、全面的な農村振興を促進する」。
GIAHSは重要な歴史的・人文的価値を持ち、現代のエコロジーな循環型農業にとって重要な参考の意義を持つ伝統農業システムで、2002年に国連食糧農業機関によって創設された。中国の登録数は18件で世界一になっている。
中国の農業文化遺産は中華農耕文明の「生きた化石」だ。有形の物質の担い手であり、伝統的な農耕文化の真髄を含む。時空を超越した永久の価値と独特な魅力を持つ。
最新の考古学の証拠によると、中国南方の先住民は約1万年前から稲作を開始していた。北方の先住民は粟と黍の栽培を開始していた。2つの独自に発展した農業システムは、広大な中国の大地で延々と続く、燦然たる文明を育んだ。
世界で人口が最も多い国である中国は、食料の安定的な確保を常に心がけている。古代の農業文化遺産は依然として人々を養い、活力を保ち、かつ新たな活力を提供している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月22日