「暖房は2で保温にし、電気毛布を寝る30分前につけ、ホットカーペット、湯たんぽ、電気ストーブを準備する。それから綿のカーテンと窓用断熱シート。暖炉がある場合は薪を準備する……」
気温が下がるなか、ラトビアで暮らすエミーさんは欧州での寒さ対策に関する経験を語った。
エミーさんが暖房を最大の5にするのを諦め暖房器具を準備するのは、省エネのためだ。
商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は、「ウクライナ危機後、国際天然ガス価格が高止まりしている。特に欧州の天然ガスは輸入に強く依存するが、今年は地政学的要因から天然ガスの供給が減っている」と述べた。
エミーさんは天然ガスの供給について、「エネルギー料金はすでに200-300%上がっている」と話す。
エミーさんだけではなく、独ハノーバーで暮らす華人も最近、ガス・電気料金の暴騰を経験している。「2020年度はガス・電気料金を毎月110ユーロほど事前に支払っていた。21年度は96ユーロに自動的に調節されたが、22年度は230ユーロになった。今年10月1日からは毎月314ユーロを事前に支払わなければならない」
天然ガスの不足とエネルギー価格の急騰を受け、欧州人の多くがエミーさんのように省エネの寒さ対策を開始している。「全球速売通(アリエクスプレス)」のデータによると、オランダ、フランス、ドイツ、ポーランドの消費者が中国製の暖房器具を多く購入している。
海外メディアが引用した市場調査会社GFKのデータによると、ドイツの消費者が今年上半期に購入した暖房器具は前年同期比35%増だった。報告書のデータによると、ドイツでは上半期に少なくとも60万台の暖房器具が売れた。
英家電小売業者Lakelandは8月に、電気毛布の年内の販売量がすでに昨年の13倍弱にのぼっていると発表した。
欧州人による暖房器具の旺盛な需要により、中国の関連製品の輸出が激増した。