浙江省慈渓市は中国の暖房器具生産拠点の一つだ。税関の統計によると、慈渓市の今年1-8月の暖房器具輸出額は前年同期比26.3%増の33億5000万元で、うち対EU輸出額は55.2%増の15億3000万元。
寧波市のある家電メーカーの劉継文総経理は、「当社の暖房器具の全体的な受注量は、5、6月の時点ですでに昨年通年を上回っていた」と述べた。
国内の大型家電メーカーも、「当ブランドの空気熱源ヒートポンプの上半期の輸出額は前年同期比で200%以上増えており、受注量も10倍増加した。欧州市場は数倍の成長を迎えている」と回答した。
例年の9月中旬頃であれば暖房器具の生産のピークが終わるころだが、欧州などの取引先からの追加注文に対応するため多くのメーカーが生産に追われている。
エネルギー価格高騰に苦しむ欧州人は現在、さまざまな寒さ対策を模索している。ところが最近の情報は彼らを再び緊張させた。
現地時間26日、海底パイプライン「ノルド・ストリーム1」と「ノルド・ストリーム2」から天然ガスが漏れ出した。
CBCの報道によると、火曜日のガス漏れが見つかる前の段階で、欧州の天然ガス価格は8月下旬の過去最高から下がっていた。これは各国が冬に向け備蓄施設の87%の備蓄を確保したためだ。ところがパイプラインの破裂により、人々がエネルギー安全に不安を抱くと、欧州の天然ガス価格が約14%高騰した。
白氏は「中新財経」の記者に、「ノルド・ストリームにガス漏れが発生し、情勢に変化が生じたとしても使用できなくなった。これは欧州の冬の天然ガス供給をさらに困難にしており、再び欧州人の暖房器具の需要を拡大する可能性がある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月30日