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1千元で省を跨ぐ「空飛ぶタクシー」が登場

中国網日本語版  |  2024-08-20

1千元で省を跨ぐ「空飛ぶタクシー」が登場。

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発信時間:2024-08-20 14:34:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

上海浦東国際空港と江蘇昆山都市ターミナルビルを結ぶヘリ旅客輸送航路が18日、正式に開通した。これは国内初の省を跨ぐ定点低空旅客輸送航路で、長江デルタの低空交通接続の新たなページをめくった。

乗客は搭乗の前日の午後4時までに、昆山都市ターミナルビル及び航路運行業者のチケット予約ホットライン及びオンラインストアでチケットを予約できる。乗客は20インチサイズの、重さ15キロ以内の手荷物を持ち搭乗できる。

昆山から出発し上海市松江区を経由し浦東新区に到着。飛行中には佘山や黄浦江などの景色を眺めることができる。飛行時間は25分前後で、伝統的な地上交通の1時間半より大幅に短縮。両エリア間の「空空通し輸送」をよりスムーズにするため、着陸地点に到着後にはさらに浦東空港のシャトルバスに乗りターミナルビルに向かう必要がある。地上の移動時間は25分前後。昆山ターミナルビルから空港バスもしくは車に乗ると2時間かかるが、これが1時間以内に短縮される。

同航路の片道の料金はサービスによって、1人当たり1600元と1800元に分かれる。上海新空直昇機有限公司の李洋副総経理は、「従来であればヘリをチャーターすると数万元、さらには数十万元かかっていたが、今回の価格はより庶民的だ。料金は、昆山から浦東空港に向かう高級商用車の2倍を想定し設定された。今後は搭乗率が上がるにつれ、より庶民的な料金になるだろう」と述べた。

地下鉄開通から「空飛ぶタクシー」へ、長江デルタ一体化発展を見る

この低空航路のヘリは片道で3、4人の乗客を運ぶことができる。航空会社の試算によると、将来的には毎年2万人以上を輸送できる。しかしこれは上海・昆山間の毎日の通勤者数と比べると非常に低い数値だ。

現在の上海・昆山間の1日平均移動量は約43万7000人。この数値は蘇州市街地・上海間の移動量の半数を占めている。うち動力車による移動は1日約24万9000人で、レール交通は約7万9000人。

2013年に最も早く開通した全国初の省を跨ぐ地下鉄から、現在の低空航路の運行に至るプロセスは、長江デルタ一体化発展を直観的に示している。より便利でスムーズな交通は多くの人の実需になっている。その一方で、上海と蘇州の産業間の相互融合及び接続による共同発展が、便利な交通を裏から支えている。

国家ハイエンドシンクタンク持続可能な交通イノベーションセンターの李紅昌研究員は、「理論上の性質を見ると、空飛ぶタクシーは低空経済の産業経済の表現形態であり、総合交通輸送体制の重要な構成部分でもある。普通鉄道、高速鉄道、公共航空輸送、高速道路、都市交通、マイカーなどの輸送体制の非常に重要な構成部分だ」と述べた。

全体的に見ると、空飛ぶタクシーは離陸・着陸地点の多元的な設置、輸送ツールの小型化、乗客の少数化、個性的なサービス、時間短縮などの特徴を持つ。これは都市公共交通、公共航空、高速鉄道などによる移動の効果的な置換もしくは補充だ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年8月20日

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