中国では、中国共産党のほかに、民主諸党派と称されるあわせて八つの政党がある。中国国民党革命委員会、中国民主同盟、中国民主建国会、中国民主促進会、中国農工民主党、中国致公党、九三学社、台湾民主自治同盟がそれである。それらは政治の面で共産党の指導を支持しており、これはそれらが共産党と長期にわたって協力し、ともに奮闘する中で行った歴史的選択である。民主諸党派は憲法の定めた範囲内での政治的自由、組織の独立、法律的地位の平等を享有する。中国共産党と民主諸党派との協力の基本方針は「長期共存、相互監督、肝胆相照らし、栄辱を共にする」である。 民主諸党派は野党ではなく、反対党でもなく、参政党である。現在、各クラスの人民代表大会常務委員会、政治協商会議委員会、政府機構および経済、文化、教育、科学技術などの部門では、いずれも数多くの民主諸党派のメンバーが指導的職務についている。たとえば八つの民主諸党派の現在の中央委員会主席(名誉主席)はそれぞれ全国人民代表大会常務委員会副委員長あるいは全国政治協商会議副主席の職についている。同時に、民主諸党派のメンバーも大幅に増え、総人数は60万を超えている。各省、自治区、直轄市および各大中都市には民主諸党派の地方組織と末端組織が設置されている。