スイスのダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総会が、5日間の日程を終え28日に終了した。今回のフォーラムのテーマは「移行する力の均衡」で、今回も中国とインドの経済発展に関する問題が注目を集めた。会議の中では、中国と直接関係のある研究討論が7つあり、持続可能な発展、新機軸を打ち出す潜在力、人口の高齢化、中国の国際問題における役割などの議題で討論された。
中国銀行の朱民副行長は、「中国経済は現在のところ良好であり、各種のマクロ調整政策も順調で、2007年はさらにバランスの取れた急速な成長が実現できる見込みだ」と述べた。会議に参加した代表者は、「インド経済も同様に成長しており、2010年までに2ケタの成長が実現できるだろう」との考えを示した。
このほか、世界経済発展の見通しは引続き良好というのが出席者の一様の意見だった。不利な要因が多く存在していても、2007年の世界経済は比較的速いペースで成長を維持するとしている。しかしある代表者は、「米国経済の減速、原油価格の引き上げ、世界経済のアンバランスな発展は、世界経済の急速な発展が直面している主なリスクである」と指摘した。
「チャイナネット」2008年1月17日