2022年冬季五輪開催地を北京にする理由

 

自然条件

 2008年夏季五輪の開催都市である北京市には非常に豊富な経験がある。五輪を共同招致する張家口市は冬季五輪の多くの雪上競技を担当する予定である。張家口市の冬の雪は冬季五輪に必要なだけあるのか、外部には疑問視する声もあるが、その心配はない。 
 自然条件で言うと、張家口市はモンゴル高原のふちにあり、毎年1月から2月は平均して8回雪が降り、慣例に基づくとその時期は冬季五輪の開催時期である… 全文へ



交通条件

 現在ある良好な交通インフラを土台にし、北京市と張家口市は現代的な交通輸送体制の構築に力を入れている。2020年北京冬季五輪に航空、高速鉄道、高速道路及び地方道などの様々な交通インフラからなる立体的・相互補完的な交通サービスを提供するという。
 2022年北京冬季五輪の重要な交通措置である国家京張高速鉄道事業はすでに認可され、2014年内に着工し、時速は300キロに達する見通し。開通後、北京市内と張家口市までの所要時間は1時間以内になる… 全文へ



競技場

 招致申請中の北京冬季五輪の競技場は3つある。北京市北部のオリンピックセンター区及び西部の首都体育館と五棵松体育センター、北京市北西部の市内から約90キロ離れた場所にある延慶県小海坨山区、河北省張家口市の崇礼県太子城区域の3つである。
 北京冬季五輪申請委員会広報部の王恵部長は先日、「今回の冬季五輪招致の大きな特徴は、2008年北京五輪で使用した多くの会場を再利用する点である。氷上競技は全て北京で、開会式と閉会式は鳥の巣、カーリングは水立方、アイスホッケーは五棵松と国家体育館で行い、市内にスピードスケートの会場を建設するだけでよく、競技場の持続可能な利用を保障した」と話した… 全文へ



セキュリティー

 セキュリティ体制は国際オリンピック委員会の評価団が最も注目する点である。中国は過去に第29回夏季五輪や2014年APEC会合などの一連の大型国際大会、活動を開催し、セキュリティ面において豊富な経験がある。北京市は、周密なセキュリティ計画、優れた設備、インフラで2022年冬季五輪の安全を保障するという。 五輪期間中、首都の治安システムは総合的な治安体制を用いて五輪のセキュリティ任務を実施し、大衆的な治安チームを大々的に整合し、専従の治安巡回チーム、流動人口管理員、各社会機関の専従の保安員、民兵予備役、住宅地の治安ボランティアと党員、公務員などからなる110万人規模のセキュリティチームを作り… 全文へ



大気改善、経済発展などを促進

 大気の質は北京市が解決に取り組んでいる課題であり、冬季五輪招致はこの問題への関心を高めている。2013年から17年まで、北京市は大気の改善に400億元超を直接投資し、社会資本投資は数千億元になる見通し。
 大気改善は冬季五輪招致のためだけではない。冬季五輪招致は大気の改善を促進し、大気の改善は冬季五輪招致を後押しし、これは国民が望む民生事業に合致している… 全文へ



中国の「春節」と重なる開催期

 この時期を選んだのは、ウィンタースポーツの時期に最も適しているためである。気温、湿度、風力などの条件はいずれも冬季五輪の雪上、氷上競技の基準に達している。また、このときはちょうど中国の伝統の春節期間であり、多くの中国の伝統グルメや多彩な民族文化で、参加者は特別で忘れられない体験をすることができる。
 北京冬季五輪招致委員会の王恵副秘書長は、「祝日の冬季五輪、文化遺産を引き継ぐ冬季五輪になり、五輪精神を最大限に伝え、特殊な方法でオリンピックスポーツに貢献する冬季五輪になる」と話す… 全文へ



広範なウィンタースポーツ愛好者

 北京市と張家口市による2022年冬季五輪合同招致は、多くの人をウィンタースポーツに引き込むという最大のメリットを世界オリンピック事業にもたらした。統計によると、中国の人口は13億6000万人で、うち約4億人が青少年であり、ウィンタースポーツの発展の潜在力は非常に大きい。北京市が冬季五輪招致に成功すれば、3億人をウィンタースポーツに引き込むことができ、この人口はロシア2つ分、カナダ9つ分、もしくはスイス36個分に相当する… 全文へ