中国品質協会、全国ユーザー委員会はこのほど、「全国乗用車ユーザー満足度調査」の結果をまとめた。それによると、今年の乗用車業界の顧客満足指数(CACSI)は74.7ポイントで、前年より1ポイント上昇した。過去6年にわたり、満足度は向上している。しかし、新車の故障発生率は依然高く、デザインも美観に欠けるとの指摘があった。また、石油価格の高騰に伴い、燃費を重視する意見が増えている。 北京紙の「北京参考」が伝えた。
中国品質協会が受理した全国のユーザーからの苦情を分析したところ、新車の平均故障発生率は今年も59%と高水準にあり、新車100台当たりの故障発生件数は283件だった。乗用車のクラスと価格が高いほど故障率と故障発生件数は低かった。
全体的に見て目立った故障は、エンジンの雑音、冷暖房の異臭、タイヤの設置摩擦音が大きい、座席での異音、ブレーキ騒音(いずれも故障率7%以上)で、故障原因の上位10項目のうち6項目は騒音や異音に関するものだった。
また、乗用車の性能98項目のうち、満足できないとの回答が最も高かったのは燃費だった。このほか、車内の異臭、サスペンション能力、冷房の稼働スピードなどだった。一方で耐久性、安全性に関する項目では、安全性に対する満足度が最も高く、耐久性、性能に対する購入前の期待感でも高評価が得られた。環境保護機能、個性化、創造性は低評価で、全体評価を下回った。
中国品質協会の関係者は、乗用車の安全性と耐久性はユーザーに認められたが、ニーズが単なる使用面から個性や美観など高いレベルに広がっている。このほか、燃料価格の上昇と環境保護の機運を受け、燃費や環境への優しさなどに対する要求も高まっている。
「人民網日本語版」2007年11月28日 |