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三峡ダム流域の現地取材報告 住民移住の面
発信時間: 2007-12-06 | チャイナネット

国内・海外の33メディアで構成する取材チームがこのほど、三峡ダムから上流のフウ陵まで約600キロを移動する6日間の取材旅行を敢行し、ダムの見学、長江の水質観察、ダム建設で移住した人々への取材、新たに建設された都市の取材などを行った。取材期間中、メディアが見聞きしたものは何か。

(1)水質が大幅向上、緑化も進展

三峡ダム流域の貯水水位が引き上げられるたびに、現地を取材しているシンガポール「海峡時報」の蔡振鋒記者によると、昨年の訪問時と比較して、現在の水位に目立った変化はないが、水の透明度が大幅に高まったという。

流域に水質は飲用可能な3類レベルに達している。重慶市の譚栖偉副市長によると、ダム流域の長江主支流の水質はおおむね2類か3類のレベルを維持している。同市環境保護局の張智奎副局長によると、現在、三峡ダム流域の泥砂堆積量は推計量の半分足らずで、流域の各県城(県人民政府所在地)にはすべてゴミ処理場と汚水処理場が設けられている。国はこのほか大規模な流域緑化プロジェクトを実施しており、これまでに流域周辺地域の80%が緑化を達成した。

*フウ:「さんずい」に「倍」の旁

(2)住民移住任務を1年前倒しで達成

重慶市の譚栖偉副市長によると、現在、重慶市は三峡ダム流域の住民移住作業の主要任務を達成しており、10月末までに計画の93.5%に当たる106万5千人の移住が完了した。また住宅修復・建築作業の99.07%が完了し、水没エリアにある歴史的文物の多くが緊急保護を受けた。同市の住民移住作業は来年中に最終段階が終了し、計画を1年前倒しして任務を達成する見込みだ。

(3)重慶市の平均を上回る流域の経済成長

重慶市の譚栖偉副市長によると、ここ10年ほどの間に、三峡ダム流域の経済・社会の発展は重大な転機を迎え、ダム建設で移住した人々の生活レベルが次第に向上した。流域15区・県の国内総生産(GDP)の年平均成長率は10.3%に上り、市全体の平均を0.2ポイント上回った。居住面積の一人当たり平均は農村部の移住者が41平方メートル、都市部が25平方メートルで、いずれも移住前より約10平方メートル増えている。流域の絶対貧困人口は移住前の102万2千人から昨年の32万7千人に減った。移住者の後期支援策が予定通り実施されつつあり、これまでにプロジェクト約1400件が完了し、移住者50万人が何らかの恩恵を受けた。

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