中国の健康情報サイト「39健康網」がこのほど発表した「中国ネチズン健康状況調査白書」によると、ネット利用者の4割以上が週末の大部分の時間をパソコンいじりで過ごし、なんらかの心理的な問題を抱えている人は7割にのぼった。白書は、「インターネット健康総合症」はすでにネット利用者が注意すべき大きな問題になりつつあると警告している。「中華工商時報」が伝えた。
白書によると、「インターネット健康総合症」とは、長時間もしくは不適切なパソコンの利用によって起こる各種の症状。目の疲労や視力低下、マウス利用による手の異状、首・肩・腰の関節不調など身体に現れる症状と、不眠症や抑うつ、焦燥感、ネット依存、忘れっぽい、注意力がない、自信がないなどの心に現れる症状がある。
調査によると、パソコン利用と心身症状の関係に対する知識を95%のネット利用者が持っていた。しかしネット利用者の健康は決して楽観できない状態にある。めまいや不眠、関節痛などの症状がある人は73%に及び、胃痛をおぼえる人も50%いた。「自分か友人が心血管の疾病や高血圧を患っている」と答えた人は30%にのぼり、ネット利用者コミュニティーの不健康さを示す結果となった。しかしネット利用者は自分の健康問題にあまり気を遣わない傾向にある。健康のためにかける費用は半分以上の回答者で年間1000元に満たず、63%が「軽い頭痛や風邪なら自分の判断で薬を買って治す」と答えている。
ネット利用の問題は心の症状によりくっきりと表れている。「自分は心理的に不健康だ」と答えたネット利用者は20%、心の問題をおぼえることがあると答えたのは50%以上、忘れやすい・注意力がない・焦るなどの問題があると答えた回答者は70%以上にのぼった。多くのネット利用者が心の問題を認めているにもかかわらず、問題を直視し、適切な対処をする人は少ない。
「人民網日本語版」2008年1月17日
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