注目されている南京の民間陪審員の選出がこのほど行われた。立候補者の中から30人が人民代表大会常務委員会での票決により正式に決定、今月はじめに就任した。南京市下関区法院(裁判所)によると、新しく任命された人民陪審員30人はすでに任命書を手にしているという。これら30人のうち、10人は従来の方法である推薦によって、残り20人は民間の選出によってそれぞれ選出された。「東方早報」が伝えた。
法院関係者によると、新任陪審員の職種は、省・市の模範労働者、大学教員、現役軍人、医者、機関・企業・国家機関の幹部、一般職員、労働者、コミュニティ就労者などで、共産党員・共産主義青年団員さらには民主党派関係者や一般大衆も含まれているという。このうち定年退職者は16.7%を占めている。学歴別に見ると、大卒以上が9割以上を占め、大学院生は5人。年齢別では40歳以下と50歳以上がともに4割以上を占め、最高齢は65歳、最年少は24歳。
下関区法院による民間陪審員の選出ニュースが報じられると、現地住民の申込が殺到した。申込者は300数人、審査の結果、条件を満たす人は150数人に達した。面接試験により陪審員選挙一次候補者60人が選ばれた。法院はその後、60人に対して第2次試験を実施、際立った素質を備えた20人が最終的に陪審員候補者に選ばれた。
「人民網日本語版」2008年3月3日 |