2010年上海万博を目前に控え、上海に今後計5本の滑走路がお目見えし、中国国内ハブ空港としての基本的機能を完備することとなる。中国民用航空局は29日、国家発展改革委員会(発改委)が上海虹橋国際空港拡張工事フィージビリティースタディー報告を認可したことを明らかにした。今回の認可により、虹橋空港には2010年までに新滑走路1本、および新ターミナル1棟が建設される可能性が高まり、国内ハブ空港として新たな飛躍が期待される。「第一財経日報」が伝えた。
同報告によると、虹橋空港の拡張工事は2015年の推計空港利用者数延べ4000万人、貨物・郵便物取扱量100万トン、さらに航空機離発着回数延べ30万回に対応するもので、新たに全長3300メートル、幅60メートルの新滑走路のほか、延べ床面積36.4万平方メートルの新旅客ターミナル、年間貨物取扱能力60万トンの西エリア貨物ターミナル、併せて消防、電力供給、燃料供給、通信など各施設の建設が計画されている。総投資額は139億2800万元。
上海以外でも、現在中国国内各地で空港の新規建設・拡張工事が進められている。「全国民用空港配置計画」によると、中国政府は今後総額4500億元を投入、国内各空港の整備事業を推進する。計画では2020年までに、中国国内の民用空港総数は計244カ所、うち新規建設される空港は97カ所(2006年の数値を基準)となり、北部、華東、中南部、西南部、西北部地域の5大空港群が整備されることとなる。
「人民網日本語版」2008年4月30日 |