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「楽活-ロハス」 都市生活者のユートピアに
発信時間: 2008-06-16 | チャイナネット

 

関連統計によると、現在米国では4人にひとりが「楽活族」であり、欧州ではさらに3分の1の人々にも上るという。「楽活主義」は既により多くの欧米市民に理解され、受け入れられている。しかしながら中国では、「楽活」は依然一部少数の人々のライフスタイルにすぎない。

寧夏回族自治区銀川市に住むシステムエンジニア、趙暁平さんは、「楽活」の提唱するライフスタイルには同感するものの、実現には至っていないという。「徹夜は当たり前、週末も休日出勤で、フィットネスの時間なんてとてもありません。仕事柄飲食スタイルも不規則になりがちで、弁当を買うことも多く、使い捨て弁当箱や割り箸は欠かせません」というのだ。

生活リズムの改善はたやすいものではない。また、新しいライフスタイルを学ぶためのまとまった時間を取るのも難しい。「楽活」ライフスタイルは依然多くの人々にとって、はるか遠い「ユートピア」なのだ。

「金銭崇拝主義は現代社会の意識の主流となっており、多くの人々は大部分の時間を物質生活の追求に費やしている。長くなると、より自身の健康、心理・精神状態に気を遣う人が少なくなっている」。「楽活」提唱者の北京地球村主任、廖暁義氏は語る。

ハンドルネーム「闇夜の翼」はこう語る。「楽活」ライフスタイルには憧れる。けれど無理に違いない。例えば有機材質の衣料を着て、グリーン食品を食べ、ヨガを愉しむ、こんな生活コストにはとても耐えられない、と。

瀋立氏も認める。中国で現在「楽活族」を満喫しているのは大多数がホワイトカラーもしくはエリートたちであり、彼らのその経済能力の高さから、有機食品や天然化粧品などの購入、観光旅行やヨガを愉しむことができるという。

「楽活」提唱者の価値観・ライフスタイルは中国農村部、および中国古来の伝統的な「天人合一」の思想と合い重なるものだ。同氏は語る。中国社会が「楽活」ライフスタイルを完全に受け入れるのは時間の問題だと。

「つまるところ、『楽活』ライフスタイルを過ごすためには、時間と精力が必要のみならず、確固たる経済的基盤も必要となる。これらはいずれも現代都市生活者には欠けているものであり、私たち自身、その矛盾に苦しんでいるのです」瀋立氏は語っている。

「人民網日本語版」2008年6月16日

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