北京市政府は19日、「2008年北京オリンピック・パラリンピック期間中の北京市の自動車に対する臨時交通管理措置に関する通告」を発表した。北京市では7月20日から9月20日まで、自動車ナンバーの奇数・偶数による交通規制が行われる。またこの期間に運行を一時停止する公用車は7割となる。交通規制によって運転できなくなるのは1台あたり1カ月だが、自動車の持ち主から徴収されている車船使用税と道路修理費は3カ月分免除となる。「京華時報」が伝えた。
一部車両は対象外
一部の車両はナンバーの奇数・偶数による交通規制の対象にはならず、北京市行政区域内の道路を走ることができる。交通規制の対象から外されるのは、▽警察車、消防車、救急車、緊急工事車両、任務遂行中の解放軍・武装警察車両▽バス、トロリーバス、省間長距離バス・大型バス、タクシー(レンタカー除く)、小型バス、運輸管理部門の発行した旅行用客車運行許可証を持つ車両▽北京オリンピック組織委員会が発行した五輪大会専用車両証を持つ車両(競技場の周囲と競技場内での運行に限られた背景が黄色の臨時車両証を除く)、市公安交通管理部門が発行した通行証を持つ車両(通行証の使用規定を遵守)▽自動車ボディーが特別に塗装された任務執行中の都市管理・工商・交通取締車両、環境保護監察車両、救援・障害物除去専用車両▽環境保護・園林・道路補修のために使用される車両(許可された時間とルートに従って運行▽大使館ナンバーの車両、許可を受けて臨時入国した車両▽葬儀施設の葬儀車両――。また郵便車両もナンバーによる規制の対象にはならないが、郵便トラックは午前6時から午後12時まで第6号環状道路以内を走ることができない。
オフピーク通勤も
北京市交通委員会の担当者によると、北京市は、ナンバーの奇数・偶数による交通規制で自動車量を削減すると同時に、各種措置によって交通規制が市民にもたらす不便をできるだけ減らしていく方針だ。これらの措置には、▽専用公共サービス窓口の設置と交通連絡員チームの組織を通じて、五輪期間中の各種生産・生活用物資の輸送の便をはかる▽バスや地下鉄の運営時間を延長し、公共交通の運営能力を引き上げ、市民の外出の需要を満たす▽出退勤時間や大型デパートの営業時間などを必要に応じて調整し、オフピーク通勤を実施する――などが含まれる。
「人民網日本語版」2008年6月20日 |