湖南省水文局によると、7月8日までの統計データでは、今年の同省全域の降雨量は711ミリで平年同期の878ミリに比べ19%少ない。ダムの貯水も平年同期より13.77%減っている。「7月に同省の中部と北部でこれほどの大干ばつが発生することは湖南省の史上まれなことである」と、専門家は当面の気候状況を分析した後、今週に雨天が続いても一部地域の干ばつを緩和するだけで、水不足の状況を根本的に変えることは不可能である、と語った。
現段階では、長沙、湘西自治州、岳陽、益陽、常徳、懐化、娄底、邵陽の8市(自治州)の干ばつが深刻であり、48県(市)の780の郷(鎮)で程度の差こそあれ干ばつが発生している。作物の被害面積は21万ヘクタールを超え、4500の村の34万人、12万頭の家畜の飲用水が問題となり、280カ所のダム、1万4000カ所の山中の池が水枯れとなっており、520本の谷川に水が流れていない。
省政府は、これを大いに重視し、洪水防止と干ばつ対策をともに講じており、農業生産用水と人々の飲用水の確保に力を入れている。現在、76万人が干ばつ対策に身を投じており、15.8万人と6.2万頭の家畜の飲用水問題を一時的に解決している。気象部門によると、7月は降雨量が少ない上に、これからの半月は気温が上昇し、土壌の湿度が下がるにつれ、農作物の干ばつによる被害が蔓延する趨勢にある。これについて、省政府は大勢の幹部と人々を組織してさまざまな干ばつ対策を講じている。人々の生活用水を最重要視し、水源の利用率を高め、供水を確保することに努めている。
「チャイナネット」2008/07/10 |