7月の到来とともに、再び過去最多の大学卒業生が職を求めて労働市場にどっと流れ込んでくる。マクロ経済は災害と国際経済の影響を受け、中国の就職探しは未曾有の困難な状況に直面している。人力資源・社会保障部がこのほど開いたテレビ会議で、尹蔚民・部長は就職状況への懸念を示した。統計データによると、全国の就職状況は今年上半期、▽新規就職者はのべ640万人で、通年目標の64% ▽一時離職者および失業者は282万人で、同56% ▽就業困難者は77万人で、同77%――だった。
尹部長は「今年上半期は雪害や大地震による損害にもかかわらず、全国の就職状況は全体的にほぼ昨年同期の水準を保っており、これは実際容易なことではない。それと同時に、現在の就職探しは未曾有の困難な状況に直面している」と語り、その要因を次のように紹介した。
まず、大学の新卒者を中心に職を求める青年の数が過去最高となっていること。教育部の情報によると、今年の大卒者は過去最高の559万人に達する見込みで、さらに昨年就職先が見つかっていない大卒者が70~80万人いるため、就職活動をする大卒者は実際のところ600万人を上回る。
中国のマクロ経済における不確定性が就職を制約しているほか、国有企業の政策的な破産も就職への圧力を上乗せしている。今年は中国国有企業の政策的破産が行われる最後の一年であり、中国政府が省エネ・排出ガス削減を全力で推進する一年でもある。これにより、一時離職者および失業者が大量に出ると経済専門家は予測。アナリストは「就職難は中国政府が長期的に抱える難題だ」と指摘する。「国際金融報」が伝えた。
「人民網日本語版」2008年7月10日
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