張芸謀氏:傑出した国内外アーティストたちは、五輪閉幕式への参加にとても積極的でした。中でも、世界3大テノール歌手のひとり、プラシド・ドミンゴ氏は典型的な一人した。私たちは開・閉幕式の準備期間中、ドミンゴ氏のの代理人を通じ、多くの知らせを耳にしました。氏は北京五輪演出への参加を熱望していました。演出チームは氏の情熱に胸を打たれ、今回是非ドミンゴ氏を我国の著名な歌手である宋祖英さんと共に、閉幕式の舞台で「愛の炎」を披露していただくことにしたのです。
北京五輪開・閉幕式の準備演出段階で、出演するすべてのアーティストは誰も、出演費用に関する問題を出しませんでした。サラ・ブライトマンさん、プラシド・ドミンゴ氏といった世界のトップレベルのアーティストから、中国の世界的映画スターである成竜(ジャッキー・チェン)氏に至るまで、すべての方々が自ら北京五輪開・閉幕式のためにボランティアとしての出演を快諾してくださいました。感動的だったのは、開幕式のとき、成竜(ジャッキー・チェン)氏などのトップスターが退場時間に、多くのアーティストを率い、歌い続けたことです。観衆は会場を後にすることができませんでした。実のところ、これらはテレビ中継では放映されませんでしたが、成竜(ジャッキー・チェン)氏らは文句一つ言わず開幕式演出チームに協力し、自身の歌声で自らの仕事をやり遂げたのです。
記者:五輪招致用の映像も撮影された張監督ですが、さらに3年ちかい月日を費やして五輪開・閉幕式演出の総監督をご担当されました。この極めて稀なご経験は、今後の創作活動にどのような影響をもたらすでしょうか?
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