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天津 子供の大学付近に保護者も「引越し」
発信時間: 2008-08-27 | チャイナネット

かつて孟子の母は子供の教育のために3回引越しをしたというが、現在では小中学校、ひいては大学にいたるまで、子供の学校の近くに「引越し」する家庭が多く現れている。「北方網」が伝えた。

「娘が南開大学に合格したため、部屋を探しています。長期間を希望。」南開大学キャンパス内の掲示板では25日、こういった部屋探しの広告が見られた。夏休みに入って以来、大学生の保護者が子供に付き添って暮らす現象が天津市の大学で増加しつつあり、大学周辺には徐々に独特の「保護者付き添い学生」の住宅エリアが形成されている。多くの保護者は子供の学習や日常生活を心配し、天津に来て付き添って暮らしている。

▽「付き添い学生」は主に2種類

毎年新入生の入学前になると、天津市の各大学付近では長期間の賃貸契約が結ばれる部屋が数多く現れる。こうした部屋の借主は一般に他の地方から来た人達で、学校周辺で小規模な商売を行い、仕事の傍ら子供の世話をしている。

南開大学西南村と天津大学四季村一帯の古びた何棟かの住宅には、地方から来た100世帯以上の家庭が住んでいる。孫玉香さんもそのうちの1家族だ。孫さん夫婦は河南省滑県出身で、2人とも国営企業の離職者だ。孫さん夫婦の息子が去年天津大学精儀学院に合格し、9月に入学した後、2人も息子と一緒に天津にやってきた。「私は学校近くのホテルで清掃員として働き、夫は学校内で小さな店を経営している。1カ月の収入は合わせて1000元余り、部屋代や食事代を除くとほとんど残らない。」しかし孫さんは、収入が少ないなら出費を抑えればよいし、食事さえ十分ならよい、重要なのは天津に住んで息子の世話をすることだと話している。

孫さんと違い、東北から来た李さんの家は比較的裕福だ。天津に来たのも、子供によりよい衣食住の条件を与えるためだ。「娘は東北の故郷から天津の大学に合格した。娘は小さいころから家を離れたことがなく、今回大学に入学するのも全く心配でたまらない。私は早期退職してやることもないから、ここで部屋を借りれば、子供が天津で大学に通うのにも孤独感を感じさせずにすむ」と李さんは語る。李さんの1カ月の支出は、部屋代が1200元、親子2人の食費が約800元、光熱費やその他の雑費を含むと1カ月に3000~4000元の出費となる。

李さんのように働く必要がない付き添いの保護者は、天津市の大学周辺の「保護者付き添い学生」の住宅エリアで約6割以上を占めているという。

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