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大学生の消費状況
発信時間: 2008-08-29 | チャイナネット

山東労働職業技術学院の経済管理学部は同校の学生を対象に大学生の消費状況に関するアンケートを行った。この調査は2週間で4千部を配布し、有効率は97.8%だった。「大衆日報」が伝えた。

収入源は大学生の消費の基本前提となり、収入源とその額が実際の消費水準に影響を与える。調査結果によると、大学生の収入源は両親が90.5%、アルバイトが7%で、その他の項目(親戚からの借金・教育ローン・奨学金など)の合計が2.5%。アルバイトは大学生の重要な収入源とされるが、実際にその比率は非常に低いことがわかった。

▽専門家のコメント

大学生の独立意識がそれほど高くないようだ。比較的高い知識と能力を持ち合わせる大学生は家族に頼りきるのではなく、自分のモノは自分で買えるよう努力して収入を得るべきだ。大学生は勉強しながら働けるアルバイト等で自分の消費をまかなうこともできる。同時に、学生が自力で収入を得て自立できるよう、大学や社会が協力してより多くの働く機会を提供するべきだ。

大学生の消費支出項目の中で最も比重が高いのが食費で88.5%にのぼり、次に服で4.4%、書籍に2.8%、電話・インターネット代に2.5%、交際費に1.2%と続き、生活用品・化粧品などは0.6%に過ぎなかった。この調査結果から、大学生の消費支出構造の中でも食費が絶対的な位置を占めており、大学生は消費の大部分を衣食の解決にあてていることがわかった。

インターネットもまた大学生の重要な消費の一部となっている。大学生はインターネットで何をするのか。その回答は、オンラインゲームが25.8%、チャットが22.3%、専門情報の閲覧が21.5%、音楽・映画鑑賞・ニュース閲覧が18.1%、不健全な写真・映画の閲覧が3.2%で、残りの9.1%は情報収集・資料閲覧・ネットショップの経営などその他の回答だった。

調査によると、消費総額が高いほど、通信・インターネット・娯楽品などの消費支出の比率が高く、学習用品や書籍などの購入による消費支出の増加はそのままで、消費総額に影響を受けることはなかった。しかも、ほとんどの大学生は自分の消費構造が合理的かどうかを気にしていない。これはある意味、大学生がまだ明確な消費観念と資産管理の意識をもっていないことを表している。

消費構造の変動は市民の消費が計画的かどうかをあらわす。調査結果から見ると、66.2%の大学生の消費支出構造は比較的安定しており、計画的であるといえる。28.2%の回答者はたまに変動があり、5.6%の回答者は常に変動が見られ、無計画な消費に走っている。相当数の学生が消費管理能力が低く、消費において気の向くまま、さらには贅沢な傾向が見られる。

▽専門家のコメント

大多数の大学生は家族から離れて独立した生活を初めて経験する上、一人っ子であるため、消費行為において成熟しきれていない面が見られ、特にそれが盲目的、衝動的、随従的、競争的な消費に表れている。一部の学生は食べるモノから、着るモノ、使うモノ、その他に至るまで体裁を気にし、同級生の前で気前よく振舞わないとメンツがつぶれると考えているようだ。こういった行為は家庭に経済的な負担をかけ、学業にも影響をきたし、さらには学生を誤った道に導く恐れがある。

「人民網日本語版」 2008年08月28日

 

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