▽自家用機の多くの難点 飛行クラブの誕生も
民航局関連責任者によると、現在個人が中国国内で飛行する場合、次の3条件がそろっていることが必須だという。第一に、民航局が飛行予定の飛行機に合った飛行許可証を発行すること。第二に、パイロットは厳格な訓練を経た上で、関連部門が発行する飛行免許を所持していること。第三に、航空管制部門に対して飛行空域の申請と飛行計画の提出を行い、許可が下りて初めて飛行することが可能となる。
このような厳格な制限の下では、「生き残る」可能性があるのはヘリコプターだけだ。ヘリコプターならば空港は必要がないばかりか、離着陸地点に必要な条件も飛行機ほど本格的である必要はない。さらに、各種監督管制も容易に回避できる。
だが実情では、個人用飛行機のうちヘリコプターが占める比率はごくわずかであり、多くの価格の安い飛行機は滑走路が必要なグライダーやジェット機だ。もっとも、滑走路の建設には実に複雑な手続きが伴う。このため個人が購入した飛行機は自由に空を飛ぶことはままならないのが現状であり、多くの飛行クラブが誕生している。飛行したいマニアはこれらのクラブの会員となり、クラブ側が責任を持ち飛行および航路の申請を行っている。
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