(3)不況に苦しむ「学生店長」
インターネット上で商店を開いた学生店長も、金融危機の影響を受けている。上海大学に通う劉さんは07年から、ショッピングサイト「淘宝」で化粧品の販売を始めた。扱う品が国外の有名ブランドばかりで、価格も比較的安いため、若いOLたちからの注文が集まった。販売が好調な時には1カ月で100個近くの注文が殺到し、生活費を十分にまかなうことができた。だがここ2カ月というもの、売れ行きは急激に落ち込んだ。割引もしてサンプルもつけたにもかかわらず、注文数は月10個にも満たない。
「多くのなじみ客が経済的な困難を抱えているようだ。今後の生活に対処するための貯蓄を急いでいて、数千元もする化粧品を買う余裕などとてもない」。劉さんによると11月の注文はまだない。「私が店長でいられるのも長くはなさそう。おとなしく家庭教師でもやるつもりです」。
劉さんの友人には、洋服や化粧品などをネット上で販売する「学生店長」が少なくない。だが金融危機の発生以降、いずれも売れ行きの急激な落ち込みに直面している。仕方なく店を閉め、大学での勉強に専念する人もいる。「大学生のやるべきなのは自分の能力を高めること。実力があればどこに行っても心配ない」。
「人民網日本語版」2008年11月14日
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